肩こり・四十肩

姿勢の悪さ

スマホやパソコンを長時間操作していたり、姿勢が悪かったりすると四十肩・五十肩になりやすいでしょう。たとえば、猫背になると前に重心がのるので、首や肩への負担が大きくなります。姿勢の悪さが習慣となっていると、四十肩・五十肩を発症するリスクが高まります。

肩甲骨が固まる

肩甲骨が固まると肩の動きも悪くなり、可動域が狭くなっていきます。そうなると、肩よりも上に腕をあげようとしたときに痛みを生じやすくなるでしょう。

肩を痛めたことがある

過去に肩をケガしたことがある場合も四十肩・五十肩の原因になることがあります。ケガをすると、肩まわりの筋力が低下します。また、ケガが治ったあとに肩関節に炎症が起きたりすることで、四十肩・五十肩につながってしまう可能性も考えられるのです。

体の硬さ

もともと体が硬い場合や加齢により、肩まわりの筋肉や関節に柔軟性がなくなると肩の可動域が狭くなります。それによって、動かしたときに痛みを感じるようになる場合があります。

巻き肩

巻き肩とは、肩が内側に丸まってしまった状態のことです。巻き肩は、長時間のパソコン作業や横向きで寝たときに、肩が前に巻き込んでしまうことで起こります。肩が内側に入り込んだ状態になると、外側に回したときに痛みを感じる可能性があります。

患部を温めて血行を促進する

炎症が起きている部分を温めて血行を良くすることで、痛みが緩和されることもあります。自宅で行う場合は、お風呂に入ったり、蒸しタオルや温湿布を使ったりすると、手軽に温めることが可能です。ただし、温湿布を貼る場合、人によってはかぶれてしまう場合もあるので長時間の利用は避けてください。また、外出する際は、肩を冷やさないように保温することが大切です。

冷やして炎症を抑える

痛みがひどく患部に熱を持っている場合は、冷やして炎症を抑える方法があります。自宅で行う際は、冷湿布を使用するのがおすすめです。ただし、冷やしすぎてしまうと筋肉が固くなってしまうので、痛みが和らいだら患部を温めて血行を良くするようにしましょう。

簡単なストレッチをする

四十肩・五十肩が慢性期（痛みは落ち着いているけれど動きがよくない状態の時期）に入ったら、ストレッチを行うと良いでしょう。ストレッチの内容は、両肩を回す、両腕の上げ下げ、両腕を真横や上にあげた状態をキープするなどです。

炎症が治まった慢性期に肩を動かさないと、関節の可動範囲が狭くなってしまうリスクもあります。そのため、慢性期に入って痛みが落ち着いてきたら、無理のない程度に肩を動かすようにしましょう。

病院を受診する

痛みがひどい場合は病院で診察を受けることがおすすめです。四十肩・五十肩を放置してしまうと痛みがひいた後でも、肩が上がらないなどの運動障害が残る場合もあります。そのため痛みがあるときに、適切な治療とリハビリを行うことが重要です。病院では痛みを軽減する薬が処方されたり、重症の場合は局所注射をしたりすることもあります。