膝の痛み

膝の軟骨がすり減る

膝の痛みは、軟骨のダメージが原因かもしれません。軟骨は関節のクッションです。加齢や筋肉量減少などにより、すり減ってしまう点に注意しましょう。
膝の軟骨がすり減りすぎると、変形性膝関節症のリスクが生じます。骨の変形や、骨のヘリにトゲのようなものが生まれるのです。膝の関節をおおう関節包があり、その繊維幕の内側に炎症が起きることがあります。このとき黄色味がかかってネバネバした液体が分泌されるのです。膝に水がたまった状態は、このことを指します。
軟骨の摩耗が進むことで膝が痛くなったり、水がたまったりすることに気をつけてください。

スポーツ中のケガ

スポーツ中のケガで膝が痛くなるケースもあります。靭帯損傷やランナーズニーが代表例です。
ランナーズニーとは、ジャンプやジョギング、サイクリングで膝を曲げる動作を繰り返しているうちに起きる症状です。この場合は膝頭の周りに痛みが出ます。長く走り続けることで痛むことがありますが、長時間座り続けたあとにもランナーズニーのような痛みが出る点に注意です。膝のケガや気になる痛みが出た場合は、医療機関に相談し、早めに適切な治療を受けてください。

運動不足で膝が痛くなるケースも

運動不足によって膝が痛くなる方もいます。膝をあまり動かさないことで、筋力や関節の柔軟性が衰えるからです。運動しない生活習慣では、かえって軟骨のダメージにつながってしまいます。
普段から運動しない習慣の方は注意してください。体の痛みによって、動くことがますます辛い方もいるでしょう。しかし適度な運動によって、膝の痛みの改善や予防に役立つ可能性もあります。運動をしない習慣のせいで、膝を痛めるリスクにも気をつけてください。

適度な運動習慣をつける

膝の痛みを改善したり、予防したりするなら適度な運動習慣が重要です。運動によって筋力をキープできます。
たとえば軽いウォーキングから始めるとよいでしょう。ランニングや登山のような過度なものだと、かえって膝に負担がかかります。ウォーキングのように、無理なく楽しめる程度の運動が理想です。運動前の準備体操も欠かせません。以上から膝の健康キープには、ウォーキングが理想といえます。

正しい歩き方を実践

正しい歩き方を習慣づければ、膝の痛みを防げます。ウォーキングで大臀筋と内転筋への効果を期待できるからです。

適切な歩き方とは、前に足が出たときに膝が伸びた状態です。歩くときに膝が曲がっていると、膝の皿に余計な負担がかかります。健康的なウォーキングは、膝を伸ばしながら足を前に踏み出すことが重要です。

バランスよく食事をとる

膝の痛みを防ぐうえで、食生活も重要です。バランスのよい食事が、体の健康を保つからです。
膝の骨や筋肉は、タンパク質で構成されます。肉や魚、乳製品、大豆などにタンパク質の多い食材があるので、そちらを意識しながらメニューを考えてください。とくに骨ごと食べられる小魚、豆腐、牛乳、ヨーグルトなどは効率的なカルシウム摂取も可能です。膝の筋肉や骨の発育に効果的といえます。
膝に限らず健康的な食生活には、タンパク質とカルシウムをバランスよく摂ってください。