頭痛・めまい

片頭痛

片頭痛は脳の血管が急に拡張することにより、発症するといわれています。原因の多くはストレスと疲労です。頭の両側や後頭部、頭の片側のこめかみから目にかけて「ズキンズキン」と、脈打つような痛みを感じることが特徴となります。とくに女性に多くみられる症状です。
症状は数時間〜3日程度続きます。片頭痛の前兆として、次のようなことがみられる場合もあります。

・ 視野が狭く感じる
・ 目の前がフラッシュをたいたようにチカチカする

片頭痛が起こった際は、静かで暗い場所で安静にしましょう。

緊張型頭痛

最も一般的な頭痛です。首から肩にかけての筋肉が凝って周辺の血管が収縮し、神経が刺激されることによって発症する頭痛です。原因はさまざまなものの、以下のようなことが考えられます。

・ 精神的ストレス
・ 眼精疲労
・ 睡眠不足

緊張型頭痛の主な症状として、頭全体を締めつけるような痛みが長時間続きます。発症した際はストレス解消や入浴、運動・マッサージを行うと効果的です。

群発頭痛

30代の男性によくみられる症状となります。1日数時間にわたる頭痛が、1〜2か月のあいだ毎日起きる頭痛です。目の奥をえぐられるような激しい痛みが、数時間続きます。人によっては動き回りたくなる・目が充血して涙が出る、鼻水が出るといった症状が現れることもあるのです。

原因としては目の後ろの血管が拡張することもあり、アルコールが誘因とされています。痛みが非常に強いため、医療機関を受診するとよいでしょう。

浮動性めまい

急に症状が出てふわふわ揺れる感じがして、姿勢を保つのが難しくなる・まっすぐ歩けないといった、症状が特徴です。めまいと同時に頭痛やしびれ、運動まひなどの症状がみられることもあります。多くの場合脳の異常が原因で起こるとされています。

回転性めまい

急に自分や周囲がぐるぐる回っている感じのする、モノが上下左右に流れている感じがしたりするのが、回転性めまいの特徴です。めまいに伴い耳が聞こえにくい・耳鳴り、吐き気などの症状が現れることもあります。原因の多くは耳の異常なものの、人によっては脳梗塞や脳出血など、脳の病気が関係していることも考えられます。

非回転性めまい

立ちくらみのような症状です。立ち上がったときにクラクラし目の前が真っ暗になる、失神するといった症状が特徴です。原因として貧血や起立性低血圧などの、血圧の変動に関係しているといわれています。

安静にする

めまいがしたら、まずは安静にすることが大切です。立っていると倒れてしまうことがあるので、横になりましょう。外出中であれば、めまいが治るまでその場にしゃがむか座って休んでください。

頭を動かさない

めまいが落ち着くまでは、頭を動かさないようにしましょう。頭を動かしてしまうと平衡感覚が乱れ、めまいがひどくなる可能性もあります。

目や耳への刺激を避ける

目に入る光や耳に入る音をできるだけ減らすことも、効果的です。部屋を暗くして音楽を消す、静かな場所へ移動するなどして、刺激を避けるようにしましょう。

医療機関を受診

安静にしてもめまいが落ち着かなかい・頻繁に繰り返される場合は、医療機関で検査するようにしましょう。命に関わることもあるため、迷わず早急に医療機関を受診することが重要です。